ワールドカップでサッカー日本代表が勝ち上がるイメージ
アンカーの守田英正は文句なし。右はU-20世代から相性の良い久保と堂安のコンビに右SB菅原由勢が絡む。左は元川崎フロンターレの三笘と旗手怜央に左SB森下龍矢が加勢する形。右の久保、堂安の近い距離感のコンビネーションはトリッキーで面白いが、安定感は左の三笘、旗手のほうがあった。相性の良いコンビを両サイドに配したユニット重視の起用は即効性があり、3月シリーズのぎくしゃくした停滞感は払拭されていた。
対10人ということもあり、後半から右SBに相馬を起用。鋭いクロスボールでチャンスを作っていた。三笘に代わった中村敬斗は久保のパスを受けて5点目をゲット。突破よりもパサーとして左サイドに変化を与えていた。
相手に退場者が出たこともあってか、前半は4-1-4-1というより堂安のトップ下に近かったが、64分に川辺駿が堂安に交代してよりインサイドハーフらしい機能性になっている。右ウイングで入った浅野拓磨と攻撃的SB相馬のバランスを川辺が上手くとっていた。
川村拓夢の離脱で急遽招集された伊藤敦樹は守田に代わって76分に登場。伊藤と川村にはボランチの位置から一気に前線へ飛び出すダイナミックな特徴が共通している。コンパクトな守備からゴールへ向かっていける、こうしたタイプの活用を考えているのだろう。
4-1-4-1のコンパクトな守備からのショートカウンター、サイドをえぐっての崩し。ワールドカップで日本代表が勝ち上がるためのイメージは、相手が1人少ないこともあって攻撃面ではある程度つかめたのではないか。
(取材・文:西部謙司)
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