一方、古橋亨梧は…
64分から上田に代わった古橋亨梧は効率よく1ゴール。相馬勇紀のクロスをピシャリとヘディングでゲットした。この前にも相馬の低いクロスに飛び込んでいて、クロスボールを得点に変えられる高い能力を示していた。
ボールがどこに来るかの予測の良さと、その瞬間にマークを外せるポジショニング、短い距離のスプリントの速さが光る。もちろん予測が常に当たるわけではないが、ボールが来れば点になりそうな動きをみせていた。サイドアタックに強みのある現在の日本代表にマッチしたプレーぶりだった。
フォーメーションは4-1-4-1を試した。ワールドカップ本大会を考えると、メインになりそうな布陣である。
日本代表の攻撃の武器はウイングだ。三笘薫、伊東純也、堂安律、久保建英、中村敬斗、相馬勇紀など多士済々。Jリーグにも金子拓郎のようなドリブル王がいて、人材には困っていない。こうしたサイドアタッカーをできるだけ外の高い位置でプレーさせたい。
一方、カタールワールドカップではどこかに「5」を作らないと守備が安定しないことがわかっている。4-4-2のブロックを組んだ緒戦のドイツ戦前半はかなり危うかった。その後は5バックに変更したわけだが、この布陣だとウイングがウイングバックになるのでプレーエリアが低すぎる。そうなると5人で形成するラインは中盤に置かなければならないので、必然的に4-1-4-1が有力なフォーメーションになるわけだ。