サッカー日本代表　最新ニュース

　サッカー日本代表は15日、キリンチャレンジカップ2023でエルサルバドル代表と対戦し、6-0で勝利した。相手選手の退場により早々に試合の大勢は決まってしまったが、「ワールドカップで勝ち上がるイメージ」がおぼろげながら見えてきた試合でもあった。（取材・文：西部謙司）

10人の相手で見えたこととは

　開始56秒で谷口彰悟がFKを頭で沈めて先制。3分に上田綺世へのファウルでエルサルバドル代表のCBロナルド・ロドリゲスが退場となり、PKを上田が決めて5分も経たずに2-0。ほぼハーフコートマッチと化した試合をどう評価するかは難しいが、両サイドからの着実な崩しと大量6ゴールで今後への指標にはなったはずだ。

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　相手が1人少ないので、3月シリーズの問題点だったビルドアップがどう改善されたかは問えない。ただ、ペナルティーエリア周辺の守備人数は10人でも変わらないので、フィニッシュとラストパスが焦点になった。

　先発のCF上田綺世はPK奪取と続くPKからのゴール、後半にもオフサイド判定となったがGKがこぼしたボールを至近距離から決めている。しかし、フィニッシャーとしては物足りない印象が残った。

　久保建英、堂安律のラストパスを良い動きで引き出していたのだが、タイミングは合っていてもパスが流れてしまってシュートできなかった。これは上田のミスではないが、菅原由勢のクロスボールを決め損ねている。堂安の４点目の起点となったポストプレーは素晴らしかったが、あと１点は決めるチャンスがあった。

　1回のチャンスをモノにできるストライカーは理想だが、なかなかそこまでの選手はいるものではない。例えば３回のチャンスがあり、２つを外しても１点は決めるならエースストライカーといえる。上田はPKで1点とれたとはいえ、他にもチャンスはあったので、もう1点決めておきたかった。