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エルサルバドル代表の試合前のプランとは

　サッカー日本代表は15日、キリンチャレンジカップ2023でエルサルバドル代表と対戦し、6-0で勝利を収めた。試合後、敗れたエルサルバドル代表のウーゴ・ペレス監督は会見に出席し、試合開始早々に退場者を出して6失点の大敗となった試合を振り返っている。

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　この試合はエルサルバドルにとって、非常に難しい試合展開となった。1分にFKから先制点を許すと、3分に自陣ペナルティエリアでファウルを犯しPKを献上。そのプレーで、DFロナルド・ロドリゲスはレッドカードを提示されて一発退場となり、その後は10人での戦いを強いられた。

　ペレス監督は「最初の3分間でこの試合の展開はほぼ決まってしまった」と話し、「日本はどこにでもあるわけではない、非常に高い能力を持った選手たちが揃っているチームだから、2点ビハインドで、かつ数的不利な状況で試合をできるような相手ではなかった」と、日本代表を評価しつつ試合を総括した。

　ただ、数的不利になりながらもエルサルバドル代表は最後まで立ち向かう姿勢を見せた。これに対してペレス監督は、「私たちが大事にしているのはボールを大事にしてボール保持率を高めるということ」とした上で、退場者が出ていなかった場合のプランを次のように明らかにした。

「今日の試合でも、日本を相手に本当はハイプレスで戦いたかった。日本を自由にさせないで試合を展開するというのが私たちの考えていたゲームプランでしたが、2-0のスコアになってしまうと日本のようなチームを相手に同じゲームプランを続行するのは難しかった」

　また、「サイドに非常にスピードのある選手たちがいるということはもちろん試合前から分かっていた」と日本代表の攻撃を分析しており、サイド攻撃を封じようとしていたことも明らかにした。しかしセンターバックに退場者が出たことで、守備の形を変えざるを得なかったという。ペレス監督は「私たちはボールを持っていない状況よりもボールを持っているときの方がよりよく守備ができるチームだが、1人欠いた状態でそういったサッカーを行うのは非常に難しい」と、強みを出せなかったことを悔やんだ。

　ペレス監督は最後に「祝福の言葉を送りたい。非常に素晴らしい形でサッカーの強化に取り組んでいらっしゃるということ。また、日本という国は非常に整っていて清潔で、人々も非常に敬意を持って接してくださる素晴らしいところ」と、日本に対して感謝を口にした。

（取材・文：加藤健一）

【了】