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サッカー日本代表がW杯優勝を目標にした理由

　サッカー日本代表は15日、キリンチャレンジカップ2023でエルサルバドル代表と対戦する。今回の代表活動で、遠藤航が日本代表のキャプテンに就任することが決まった。新体制の下で再出発する日本代表は、FIFAワールドカップ優勝という高い目標を設定することとなった。

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「選手たちが前回の3月の活動の時に、『目標をてっぺん（優勝）にしないんですか？』と言ってくれた。私が言うのではなく、プレーしている選手たちがそう言ってくれることが非常にうれしい」

　日本サッカー協会は、2050年のW杯優勝を長期目標に掲げる。しかし、「2050年までに優勝を目指すならば、その『2050』というのは取っ払って、今狙っていく。その中で最高のレベルアップをしていく」と目標を上方修正する形となった。

　森保一監督は、エルサルバドル戦に向けた前日会見で選手とのやりとりを明かした。昨年のW杯ではベスト16で姿を消すこととなったが、「ベスト8という目標ではなくて、優勝というところ、世界一を目指しながら今のレベルアップをしていく」と高い目標設定の大切さを説く。

　今や日本代表の選手たちはほとんどを海外組が占め、久保建英や三笘薫などトップレベルで活躍する選手も少なくない。「一番を目指してチームとしても選手個々としてもやっていくのがある意味普通なのかなという考えのもと言葉にしてくれているのかなと思っています」と、森保監督はそういった選手たちの視点に立って意図を汲んだ。

　高い目標を掲げた日本代表はどのようにレベルアップしていくのか。まずは6月の2試合でその片鱗が見えるかもしれない。

（取材：元川悦子、文：編集部）

【了】