右SB:菅原由勢(AZ/オランダ)
生年月日:2000年6月28日
日本代表通算成績:3試合0得点
右サイドバックは、3月シリーズに続き菅原由勢が濃厚だろう。今回の招集された日本代表メンバーの中で右SBを主戦場とするのは菅原のみ。初招集の森下龍矢も同ポジションでのプレーが可能だが、両サイドでプレーできる同選手は左サイドで起用されるのではないだろうか。
抜群の攻撃センスを誇る菅原は、積極的なオーバーラップで攻撃に関与。正確なことはもちろん、ゴール前の状況を瞬時に把握して球種を変え、相手DF網の穴を突くことができるクロスは絶品だ。約1年10ヵ月ぶりの代表復帰となった3月シリーズでは攻撃面で非凡な才能を見せた一方で、1対1など守備面ではやや不安が残ったが、エルサルバドル代表戦では攻守で安定したパフォーマンスを見せられるか。
CB:板倉滉(ボルシアMG /ドイツ)
生年月日:1997年1月27日
日本代表通算成績:18試合1得点
3月シリーズに続き、右膝を負傷中の冨安健洋が不在となる。そのため、新体制となった日本代表で守備の要となっている板倉滉は絶対に欠かせない。
ボルシア・メンヒェングラードバッハ(ボルシアMG)で不動の地位を確立している板倉の守備力は、日本代表でも随一。粘り強い対人守備と体を張ったシュートブロックで相手の攻撃を封じ、高い危機察知能力を活かしたカバーリング能力でチームを助ける。カウンターの起点にもなるロングパスも同選手の武器だ。3月に行われた2試合では計3失点を喫してしまったが、新体制3試合目となるエルサルバドル代表戦ではDF陣をまとめ上げて無失点に抑える活躍を披露してほしい。
CB:谷口彰悟(アル・ラーヤンSC /カタール)
生年月日:1991年7月15日
日本代表通算成績:16試合0得点
板倉滉とコンビを組むのは、谷口彰悟を予想する。今回のキリンチャレンジカップ2023に臨む日本代表メンバーには伊藤洋輝と瀬古歩夢も選出されているが、板倉を除く3選手の中ではFIFAワールドカップカタール2022でスペイン代表戦とクロアチア代表戦にフル出場した谷口が最も序列が高いだろう。
谷口の武器は対人守備と空中戦の強さだけではない。広い視野で常に戦況を把握して的確なポジションを取り、鋭い読みと高い危機察知能力を活かしたカバーリングで相手の攻撃を封じる。またパス能力が高く、長短の正確なパスでゲームの組み立てに関与することができる。谷口は今年1月にカタールのアル・ラーヤンSCへ移籍。初の海外挑戦で得た経験を活かし、FIFAワールドカップカタール2022以来となる代表戦で真価を発揮できるか。
左SB:森下龍矢(名古屋グランパス)
生年月日:1997年4月11日
日本代表通算成績:0試合0得点
今回選出された日本代表メンバーの中で、左サイドバックを主戦場とする選手はいない。所属クラブでセンターバックを務める伊藤洋輝が同ポジションで起用されることもあるが、15日に行われるエルサルバドル代表戦では、名古屋グランパスで左ウイングバックを務める森下龍矢が先発すると予想する。
森下の最大の武器は、Jリーグ随一の走力だ。無尽蔵のスタミナを持つ同選手は、90分間上下動を繰り返して攻守を支える。元々右サイドを主戦場としていたが、左サイドにコンバートされて以降は積極的に中に切り込んでゴールに関与するプレーを見せ、今季はここまでリーグ戦で2得点4アシストをマークしている。森下はエルサルバドル代表戦で印象的な活躍を見せ、長友佑都の後継者として名乗りを上げることができるか。