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Jリーグ 1年前

J1リーグ、歴代スペイン人監督勝利数ランキング1~5位。タイトルをもたらした知将や戦術家も

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

2位:ハビエル・アスカルゴルタ


【写真:Getty Images】


生年月日:1953年9月26日
監督在任期間:1997年~98年1stステージ(横浜)
J1通算成績:49試合34勝15敗(勝率69.4%)

 中村俊輔が加入した1997年、横浜マリノスはボリビア代表やチリ代表を率いたアスカルゴルタを監督として招へいしている。現役時代にアスレティック・ビルバオでプレーしたアスカルゴルタは、1994年のFIFAワールドカップのアメリカ大会で、ボリビア代表を本大会出場に導いた名将だった。1997年、ボリビア代表の中心だったバルディビエソやスペイン代表のフリオ・サリナスを連れて、横浜マリノスの監督に就任した。

 その風貌からマリオという愛称がついた指揮官は、ち密な戦略家だった。サリナスは21得点、城彰二は12得点を挙げ、特に2ndステージは16試合で42得点と攻撃力に火が付いた。しかし、それに伴うように失点数もかさみ、1stステージ5位、2ndステージ3位という成績で、チャンピオンシップに進むことはできなかった。

 98年にはスペイン代表として94年のW杯に出場したゴイコエチェアをチームに招いている。優勝を目指したシーズンだったが、開幕連敗が響いた。その後は持ち直して優勝争いに加わったが、ライバルの清水エスパルスとジュビロ磐田に敗れ、1stステージは4位。すると、その直後にマリノスはアスカルゴルタ監督を解任し、前年からヘッドコーチとしてアスカルゴルタを支えていたデラ・クルスを監督に昇格させている。

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