5位:アラブ首長国連邦(UAE)代表
【写真:Getty Images】
監督:ロドルフォ・アルアバレーナ
FIFAランキング:72位
総市場価値:2370万ユーロ(約33.1億円)
最高額選手:ファビオ・リマ
アラブ首長国連邦(UAE)代表は、FIFAランキングが72位にも関わらず、アジア市場価値ランキングで5位と高順位につけている。
現役時代にボカやビジャレアルでプレーした元アルゼンチン代表DFロドルフォ・アルアバレーナが同国代表の監督を務めているが、その成績は芳しくない。今年1月に開催されたペルシア湾岸諸国の8ヶ国で戦うガルフ・カップでは、バーレーンとクウェートに敗れてまさかのグループステージ最下位で敗退。アルアバレーナとの契約は今年限りであり、現在は新監督候補をリストアップしている最中だ。
試合では結果を残すことができていないUAE 代表だが、総市場価値では2370万ユーロ(約33.1億円)とアジアではかなり高額なチームである。その理由の一つに帰化選手の存在がある。
背番号10を着用するファビオ・リマは、今季国内リーグで得点ランキング3位の19ゴールを決めたブラジル出身のトップ下の選手だ。リマは当時アル・ワスルを率いていた元鹿島アントラーズのジョルジーニョに誘われて2014年にUAEにやってくると、2020年に市民権を獲得して同国代表の選手としてデビューを果たした。
代表通算21試合で9ゴールと中心選手となり、その市場価値はUAEの選手で最高額の600万ユーロ(約8.4億円)を叩き出している。そのほか、背番号11のカイオ・カネドもブラジル出身の選手で、彼らの存在がこの順位にいることに繋がっている。
かと言って自国出身の選手が育っていないわけではなく、20歳のハレブ・アブドゥッラーや25歳のアブドゥラ・ラマダンら市場価値が200万ユーロ(約2.8億円)を超える楽しみな選手もいる。