2位:ミスラフ・オルシッチ(サウサンプトン)
【写真:Getty Images】
生年月日:1992年12月29日
移籍金:575万ユーロ(8.5億円)
今季リーグ成績:1試合0得点0アシスト
今季の欧州サッカーで最も懐疑的な出来事だったのがミスラフ・オルシッチのサウサンプトンへの移籍だ。
韓国でのプレーも経験した苦労人はディナモ・ザグレブで得点力を開花させ、1月の移籍市場の時点で降格圏に沈んでいたサウサンプトンを救うべくチームに加入した。ところがリーグ戦デビューを飾った1月21日を最後にプレミアリーグで出番を与えられることなく、加入からおよそ3週間あまりでセカンドチームへと追放された。
3月に行われたFAカップ5回戦で久々に出番を得るも、シーズンの最後までプレミアリーグに帰ってくることはなかった。チームを残留に導くための補強だったのが、あっという間に構想外となったのは疑問でしかない。
この移籍の失敗こそ、今季サウサンプトンが上手くいかなかったことを表している。現場とフロントの連携がうまくいっていないからこそ起きるミスであり、結果的に冬加入の5選手で主力に定着したのはカマルディーン・スレマナとカルロス・アルカラスしかいなかった。この状況では降格をしても不思議ではない。