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明治安田生命J1リーグ第17節、川崎フロンターレ対サンフレッチェ広島が11日に行われ、2-1で川崎が勝利した。敗れた広島の中では、川村拓夢が存在感を放っていた。Jリーグ屈指のMFへと成長した23歳は、初招集となるサッカー日本代表でどのようなインパクトを残すのだろうか。(取材・文:元川悦子)
サンフレッチェ広島の苦しい台所事情
2月17日に開幕した2023年J1も、6月10、11日の第17節で折り返し地点を迎えた。
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ミヒャエル・スキッベ監督就任1年目の昨季はJ1・3位で、YBCルヴァンカップ制覇、天皇杯準優勝と好成績を残し、今季はリーグ優勝候補とも見られたサンフレッチェ広島は、16試合終了時点で4位につける。満田誠、塩谷司といった攻守のキーマンが離脱し、さらにキプロス代表FWピエロス・ソティリウもケガをしてしまったことで、戦力的に厳しいやり繰りを強いられているのが、最近の苦境の一因と見られている。
11日の川崎フロンターレ戦に何としても勝って前半戦を終えたいところだった。5月にFC東京と横浜FCに連敗した川崎だが、5月28日の柏レイソル戦は完勝。6月3日のヴィッセル神戸戦は雨で中止になったものの、復調傾向なのは間違いない。広島にとって難敵に他ならなかった。
この日の広島は序盤からアグレッシブに行き、主導権を握った。開始早々の1分にドウグラス・ヴィエイラがいきなりフィニッシュに持ち込み、6分には2列目で先発したエゼキエウが鋭い抜け出しを見せるなど、敵陣に迫っていった。
そして8分には、日本代表初選出のボランチ・川村拓夢が左に開いた森島司からのパスに反応。ペナルティエリア外から豪快に左足を振り抜いた。これは相手GK上福元直人が反応し、ゴールには至らなかったが、「守備から攻撃に移った時のダイナミックな動きから、自らペナルティボックスに入っていけるし、ミドルシュートも打てる」と森保一監督が評した通りのインパクトを残し、見る者に大いなる期待感を抱かせた。