UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)最新ニュース
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝、マンチェスター・シティ対インテルが現地時間10日に行われ、1-0の勝利を収めたシティが悲願の初優勝を飾った。しかし、試合は決して同チームが優位に進めた訳ではなく、分が悪いと考えられていたインテルも奮闘。それでも最後はある選手の“ワンプレー“が勝敗を分ける結果となった(文:安洋一郎)
マンチェスター・シティが悲願のCL制覇
【写真:Getty Images】
2022/23シーズンを締めくくる大一番となったUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝。今季の最後に相応しい激戦となり、マンチェスター・シティがインテル相手に1-0の勝利を収めて、クラブ史上初の“ビッグイヤー”を獲得した。
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しかし、このような試合展開を予想していた人は少なかったのではないだろうか。実際に試合終了のホイッスルが鳴る直前にインテルが決定機を迎えるなど、最後の最後までどちらに勝ちが転んでもおかしくない試合だった。
試合前日の6月9日時点のオッズ(大手ブックメーカー『William Hill』を参照)ではマンチェスター・シティの勝利が1.44倍、インテル勝利が7倍とプレミアリーグとFAカップを制したチームが圧倒的に有利だと考えられていた。
これだけオッズに開きがあったのには理由がある。今季のマンチェスター・シティは、試合前の時点でプレミアリーグとFAカップの二冠を達成。CL準決勝では昨季の王者レアル・マドリードを2戦合計スコア5-1で撃破するなど、ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるチームの完成度はかつてないほどに高まっていた。
だが、いざ試合が始まると流れはインテルに。今季マンチェスター・シティは相手にシュート数やゴール期待値で上回られることはほとんどなかったが、この試合ではいずれのスタッツもインテルを下回っている。
優勝後のインタビューでグアルディオラ監督も「我々は最高のレベルには達していなかったと思う」と振り返るなど、自分たちがベストの状態でなかったことを認めている。
だが、ベストではなくても彼らが勝った。なぜ本来のパフォーマンスからは程遠いものだったのにも関わらず、マンチェスター・シティは大一番に勝利することができたのだろうか。