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Jリーグ 1年前

投入直前、宮市亮を奮い立たせた監督の言葉。横浜F・マリノスは「心底信じている」【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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 明治安田生命J1リーグ第17節、横浜F・マリノス対柏レイソルが10日に行われ、4-3でマリノスが勝利した。後半アディショナルタイムに劇的な逆転ゴールを決めたのは、昨年7月に負った大怪我から復帰したばかりの宮市亮。ピッチに戻ってきた30歳は、マリノスの強さを象徴する活躍を見せた。(取材・文:加藤健一)


マスカット監督からかけられた言葉

復帰後初ゴールを決めた横浜F・マリノスFW宮市亮
【写真:Getty Images】

 後半途中から右サイドバックに回った片山瑛一のクロスを、途中出場のフロートが頭で合わせてゴールネットを揺らした。2-3。マリノスは後半開始早々に追いつかれ、73分に逆転を許していた。

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 それから間もなく、ウォーミングアップをしていた宮市に声がかかる。コーチングスタッフから指示を聞いた宮市は、テクニカルエリアの最前線に立つケヴィン・マスカット監督の方へと歩を進め、いくつか言葉を交わした。

「ゲームの流れを変えてほしい。まだまだチャンスはあるから行ってこい」

 監督の言葉を聞いた宮市は気持ちを奮い立たせた。同時に投入されることになる水沼宏太と「絶対に試合を変えよう」と誓ってピッチに入った。

 87分にはハーフライン付近で相手のパスがずれたところをインターセプトして、入れ替わった立田悠悟に後ろから倒されてファウルをもらった。このプレーで警告を受けた立田は、ファウル直後にボールを蹴りだした行為が遅延行為とされ、連続の警告で退場処分に。宮市の一瞬の判断が退場を誘発する形になった。

 93分には宮市が左サイドから仕掛けるも、相手に引っかかってチャンスにはつながらない。時計の針は刻一刻と試合終了に近づくが、宮市が「絶対に試合を変えよう」と誓った水沼のクロスをロペスが頭で合わせて試合を振り出しに戻した。

 ドラマはこれで終わらない。同点で満足するような選手はマリノスにいなかった。1人少ないレイソルにマリノスは再び襲い掛かる。

 97分だった。マルコス・ジュニオールがスルーパスを送るが、ロペスがトラップしたところをはじき出されてしまう。しかし、マルコスは足を止めずにボールを回収し、ゴール正面に折り返す。これを受けた宮市はワントラップから右足を振りぬいた。このときの心境を試合後にこう振り返る。

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