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まるで別人? なぜかフランス代表で輝けなかった名手5人。居場所を築けなかった実力者たち

シリーズ:代表で輝けなかった5人の名手 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ダヴィド・ジノラ

エバートン在籍時のダヴィド・ジノラ
【写真:Getty Images】


生年月日:1967年1月25日
フランス代表成績:18試合3得点6アシスト

 端正な顔立ちや華麗なプレーで多くのサポーターの心を掴んだダヴィド・ジノラ。イギリスの雑誌『ワールドサッカー』が選出する「20世紀の偉大なサッカー選手100人」では62位に選出されている。

 92年から所属したパリ・サンジェルマン(PSG)で活躍し、フランス代表でも主軸に定着したジノラ。しかし、93年に行われたワールドカップ予選最終節ブルガリア戦で「パリの悲劇」とも呼ばれる事件が起こる。このまま引き分ければフランスのワールドカップ出場が決まるという試合終了間際、相手陣内でボールを受けたジノラは時間稼ぎをせず、不用意なクロスを上げた結果、相手に奪われ、カウンターから痛恨の失点。ジノラの判断ミスが原因でフランスは2大会連続でワールドカップ出場を逃したのだった。

 このプレーが原因で監督やサポーターから大非難を浴びたジノラ。これらから逃げるためにイングランドのニューカッスルへと移籍する。トッテナムに所属していた1998/99シーズンにはリーグカップ制覇に貢献し、プレミアリーグ年間最優秀選手賞など多くの個人タイトルを獲得した。プレミアリーグでは大成功を収めた一方、フランス代表には95年を最後に招集されることはなかった。

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