DMF:ロドリ(スペイン代表/背番号16)
生年月日:1996年6月22日
22/23欧州CL成績:11試合1得点0アシスト
ボランチの一角は、チームの心臓とも言えるロドリだ。卓越した戦術眼と高いサッカーIQを持つスペイン人MFは、とにかくポジショニングが抜群。ピッチ中央であらゆる場面をサポートしつつ正確なパスで試合をコントロールし、アタッキングサードでは鋭い縦パスや強烈なミドルシュートでゴールに関与する。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグのバイエルン・ミュンヘン戦で決めた先制弾は圧巻だった。
また、複数人に囲まれても華麗にかわすテクニックも有している。スピード面はロドリの弱点とも言えるが、広い視野で常に戦況を把握している同選手は予測と高い危機察知能力で広範囲をカバー。一度相手を掴めればクリーンなタックルでボールを刈り取り、すぐに攻撃に転じることが出来る。今季の公式戦66試合中55試合に出場とほぼフル稼働しているスペイン人MFは、CL決勝戦でもこれまでと変わらず絶対的な存在感を示すことが出来るか。
DMF:ジョン・ストーンズ(イングランド代表/背番号5)
生年月日:1994年5月28日
22/23欧州CL成績:7試合1得点1アシスト
ロドリとコンビを組むのは、ジョン・ストーンズになるだろう。同選手の主戦場はCBだが、プレミアリーグ第29節のリバプール戦以降はボランチでもプレー。ピッチを縦横無尽に駆け回り、DFとは思えない高い足元の技術で相手をかわして鋭い縦パスを入れるなど、攻撃面で非凡な才能を発揮している。
守備時には素早い攻守の切り替えで相手のカウンターを阻止することや、引いて守る際はDFラインに入るなど、ロドリら中盤の選手達の負担をかなり軽減している。中盤で攻守にハードワークするこの男の存在は、決勝戦でも重要になってくるはずだ。
CMF:ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー代表/背番号17)
生年月日:1991年6月28日
22/23欧州CL成績:9試合2得点7アシスト
ケヴィン・デ・ブライネはマンチェスター・シティの絶対的司令塔だ。世界最高峰のパスセンスとキック精度、さらに卓越した戦術眼を持ち合わせ、ピッチのどこからでもチャンスを演出できる。特に相手GKとDFの間を狙った鋭いクロスと一振りで戦況を変えてしまうスルーパスは絶品で、今季はキャリアハイとなる公式戦31アシストを記録している。
デ・ブライネなしではUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝戦進出はありえなかっただろう。レアル・マドリードとの準決勝では敵地で行われた1stレグでチームを救う同点弾を突き刺し、2ndレグでは2アシストの活躍で4-0の勝利に導いた。20/21シーズンは決勝戦でチェルシーに敗れてしまったが、今回こそはマンCを悲願のCL優勝に導く活躍を期待したい。
CMF:イルカイ・ギュンドアン(ドイツ代表/背番号8)
生年月日:1990年10月24日
22/23欧州CL成績:12試合1得点2アシスト
ジョゼップ・グアルディオラ監督から絶対的な信頼を得ているのがイルカイ・ギュンドアンだ。高い戦術理解力が魅力であり、中盤でチームのバランスを取るだけでなく、機を見て相手陣内の空いたスペースに入って味方からのパスを引き出すなど、攻撃の起点にもなり得る。
同選手はパス、ドリブル、シュートと何でも出来るが、近年目を見張るのは決定力だ。ゴール前でのポジショニングとシュートセンスが抜群で、今季は公式戦11ゴールを決めている。先日行われたFAカップ決勝戦では、同大会史上最速となる開始13秒でのボレーシュートを含めた2ゴールをマークし、FAカップ優勝に導いたギュンドアンは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝戦でも自身のゴールで優勝に導けるか。