CB:マッテオ・ダルミアン(イタリア代表/背番号36)
【写真:Getty Images】
生年月日:1989年12月2日
22/23欧州CL成績:10試合0得点0アシスト
インテリスタでこのベテランにマイナスな印象を抱いている人は少ないだろう。決して派手ではないが、戦術理解度の高さはピカイチ。左右のウィングバックだけでなく、3バックの一角としても高いレベルで機能するなど、幅広いポジションにおいて常に安定したプレーを約束してくれる。クールな見た目とは裏腹に熱いハートの持ち主でもあり、チームからあらゆる面で頼りにされている存在だ。
アーリング・ハーランド擁するマンチェスター・シティの破壊力は言わずもがな。今季のチャンピオンズリーグ(CL)では1試合3点ペースでゴールを重ねている。そんな圧倒的攻撃力を前にしても背番号36がこれまでのように安定したプレーを披露できるかは、重要なポイント。元マンチェスター・ユナイテッドの選手は「僕にとってはダービーのようなもの」とファイナルに向け気合十分だ。
CB:フランチェスコ・アチェルビ(イタリア代表/背番号15)
【写真:Getty Images】
生年月日:1988年2月10日
22/23欧州CL成績:11試合0得点0アシスト
フランチェスコ・アチェルビは今季、ラツィオからのレンタル移籍でインテルに所属している。35歳のベテランながら、一昨シーズンまでラツィオでも師弟関係にあったシモーネ・インザーギ監督の下で再び信頼を勝ち取り、それまで不動だったステファン・デ・フライを上回って3バックの中央で地位を確立。豊富な経験を活かして守備陣を統率し、ビルドアップでは中盤のラインに上がるポジショニングで違いを作っている。
長いキャリアの中で3度目のチャンピオンズリーグ(CL)出場となった今季、グループステージ第5節以降は全ての試合でフル出場し、安定したプレーをみせてきた。決勝で対峙が予想される相手は怪物FWアーリング・ハーランド。ゴール前の局面でアチェルビが彼にどれだけ自由に仕事をさせないかは、インテルの生命線になってくるだろう。
CB:アレッサンドロ・バストーニ(イタリア代表/背番号95)
【写真:Getty Images】
生年月日:1999年4月13日
22/23欧州CL成績:11試合0得点3アシスト
インテルの3バックシステムで左センターバックを担うのが、左利きのアレッサンドロ・バストーニだ。身長は190cmと大柄だが、ウインガーなどに走り負けないスピードも持ち、相手を迎撃するタックルも力強いものがある。また、積極的な攻撃参加も魅力で、左サイドからセンターバックの選手とは思えないような正確で鋭いクロスを前線のターゲットたちに供給する。今季は公式戦全体で自己最多の6アシストを記録している。
バストーニは、今季チャンピオンズリーグ(CL)で1試合を除く全ての試合で先発出場している。前述した6アシストのうち3アシストはCLで記録しており、中でもベンフィカとの準々決勝1stレグでのアシストは見事で、ドリブルでの持ち上がりから美しいクロスをニコロ・バレッラに届けている。決勝では、守備はもちろんだが、彼がどれだけ攻撃に出られるかは重要なポイントになるだろう。