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Jリーグ 1年前

最強の11人!? Jリーグ“採点”ベストイレブン。前半戦MVP級の活躍を見せたイレブンとは

シリーズ:Jリーグ採点ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

CB:アレクサンダー・ショルツ

ガンバ大阪戦でゴールを決めたアレクサンダー・ショルツ
【写真:Getty Images】


所属クラブ:浦和レッズ
生年月日:1992年10月24日
2023リーグ戦成績:15試合3得点1アシスト
2023平均採点:7.39(全体4位)

 デンマーク出身のアレクサンダー・ショルツはベルギーのスタンダール・リエージュや母国のミッティランといった強豪クラブでプレーした経歴を持つセンターバックで、2021年5月末に浦和レッズに加入することが発表された。日本という異なる環境への適応にさほど時間はかからず、加入直後から出色のパフォーマンスでチームを支え、AFCチャンピオンズリーグ制覇にも大きく貢献している。

 加入から約2年が経過してリーグ戦62試合に出場しているにもかかわらず、そして、センターバックというタイトな守備が要求されるポジションにもかかわらず、いまだカードをもらったことがない。タックル数やインターセプト数が突出して多いわけではないが、クロスのポジショニングや1対1への対応が抜群にうまく、味方と連動してボールを奪う判断の良さが際立つ。今季のファウル数は15試合でわずか5回という驚異的な少なさとなっている。

 攻撃面での貢献度も高く、ボールを運ぶ能力と攻撃の起点となるパスを供給する能力が高い。パス成功率88.56%はリーグトップクラス。今季は3得点を挙げており、セットプレーのターゲットやPKキッカーとしても重宝されている。

CB:畠中槙之輔(はたなか・しんのすけ)

湘南ベルマーレ戦に出場した畠中槙之輔
【写真:Getty Images】

所属クラブ:横浜F・マリノス
生年月日:1995年8月25日
2023リーグ戦成績:16試合0得点1アシスト
2023平均採点:7.21(全体14位)

 東京ヴェルディの育成組織出身の畠中槙之輔は、2018年夏に横浜F・マリノスに加入している。翌年はリーグ戦全試合出場を果たして優勝に貢献し、日本代表でもプレー。21年の左ハムストリング付着部損傷の大怪我など苦しい経験もしたが、昨季MVPの岩田智輝が抜けた今季は、最終ラインの大黒柱として素晴らしいパフォーマンスを見せている。

 攻撃を組み立てるパスの精度が高く、パス成功率は86%を記録している。デュエル勝率65.12%はセンターバックの中ではトップクラスの数字で、地上戦、空中戦ともに高い勝率をたたき出す。ハイラインを敷くマリノスの守備においては、カバーリング能力の高さも存分に活かしている。

 平均採点は全体14位で、センターバックとしては、アレクサンダー・ショルツに次ぐ2番目。特筆すべきは安定感で、今季リーグ戦では全試合で6.5以上と抜群の安定感を見せている。しぶとく勝ち点3をつかむ試合が多い今季のマリノスにおいて、最終ラインでピンチを未然に防ぎ続ける畠中の存在感は目立っている。

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