フットボールチャンネル

“最強”マンCにマンUが対抗した方法とは? FA杯決勝で激突した両者の武器【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

イングランド・プレミアリーグ 最新ニュース

 FA杯決勝、マンチェスター・シティ対マンチェスター・ユナイテッドが現地時間3日にウェンブリー・スタジアムで行われ、マンCが2-1で勝利し、プレミアリーグに続いて2つ目のタイトルを獲得した。僅差での決着となったマンチェスターの両雄の決戦で、両者はどのような強みを見せたのだろうか。(文:井上泰輔)


波乱の立ち上がりとなった歴史的なダービー


【写真:Getty Images】


【マンU参戦のヨーロッパリーグを観るならWOWOW!
加入月は視聴料が無料。TV・PC・アプリで視聴可能】


 イングランドの2022/23シーズンを締めくくる一戦は、プレミアリーグ3連覇を達成したマンCとカラバオカップを制したマンUの国内2冠を懸けたマンチェスター・ダービーとなった。FA杯決勝の舞台での対戦は史上初めてで、フットボールの聖地ウェンブリー・スタジアムは水色と赤色で真っ二つに分かれた。

 また、来週末にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝を控えているマンCにとっては、リーグ戦、カップ戦、そしてCLの主要タイトル3冠(トレブル)を目指すための試合でもあり、1998/99シーズンにイングランドで唯一トレブル達成経験のあるマンUが、クラブのプライドを懸けてその可能性を阻もうと立ちはだかる構図となった。

 そんな白熱のシチュエーションで行われた一戦は、開始12秒にいきなりスコアが動いた。先発起用のGKステファン・オルテガからのロングボールにアーリング・ハーランドが競り勝ち、セカンドボールをイルカイ・ギュンドアンが見事なダイレクトボレーシュートでゴールに叩きこんだ。試合の行方を占う上で非常に重要な意味を持つ先制点がいきなりマンCに入った。

 マンUにとっては与えたくなかった先制点をいきなり与えてしまい、強敵相手に劣勢からのスタート。想定外の事態に動揺の様子も見えたマンUだったが、そのまま試合が壊れてしまうことはなかった。

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!