横浜F・マリノス 最新ニュース
明治安田生命J1リーグ第16節、FC東京対横浜F・マリノスが3日に行われ、2-3でマリノスが逆転勝利を収めた。FC東京は連敗を喫し、暫定ながら12位に順位を落としている。今季からFC東京でプレーする仲川輝人は古巣との対戦を通じて、今のFC東京に足りないものを痛感している。(取材・文:元川悦子)
古巣対戦に臨んだ仲川輝人
台風と梅雨前線の影響で記録的大雨に見舞われた東京も3日昼前には天気が回復し、6月3日午後の味の素スタジアムはカラリとした晴天に恵まれた。そこで激突したのが、FC東京と横浜F・マリノス。首位・ヴィッセル神戸を追走する意味で、両者ともに負けられない一戦だった。
【今シーズンのJリーグは「DAZN for docomo」で!
いつでもどこでも簡単視聴】
このゲームを特別な思いで迎えたのが、今季からFC東京の一員になった背番号39・仲川輝人だ。
2015年に専修大学からマリノス入りした仲川は、J2・町田ゼルビアとアビスパ福岡に期限付き移籍した経験はあるものの、J1他クラブに赴いたのは今回が初めて。リーグ優勝した2019年のMVP&得点王であり、昨季のJ1制覇にも貢献しているトップ選手が首都圏のライバルクラブに完全移籍したのだから、本人も両クラブもさまざまな感情が交錯して当然だろう。
「古巣対決というのは自分も経験したことがあるし、考えないようにしていても考えてしまうもの。テル(仲川)にとっては初めての経験で、『やってやるぞ』『恩返ししたい』といった気持ちが強まったはず。僕らも相手にしたら嫌だなとすごく思いました」と長年共闘した水沼宏太も神妙な面持ちで語っていた。
大挙して集まったマリノスサポーターも仲川の選手紹介時に大ブーイングを浴びせるなど、特に気合が入っていた様子。「別に悪いことではないですし、そうやってくれるのも愛情なのかな」と仲川本人は感じつつ、独特の雰囲気の中、ピッチに立った。