ウォルバーハンプトン
【写真:Getty Images】
監督名:ブルーノ・ラージ→スティーブ・デイビス(暫定)→フレン・ロペテギ
シーズン前予想順位:12位
最終順位:13位(11勝8分19敗)
カタールワールドカップ前の時点でウォルバーハンプトンは最下位に沈んでいた。このことを踏まえれば13位のフィニッシュはかなり良い結果になったと言える。
このチームのウィークポイントは昨季と変わらず得点力で、ゴールを決められるストライカーが誰一人いないことが問題だ。FWで最もゴールを決めているのがファン・ヒチャンの3ゴールで、次にマテウス・クーニャの2ゴール、ジエゴ・コスタの1ゴールと続く。頭蓋骨骨折以前まで絶対的なエースだったラウール・ヒメネスは15試合に出場して1ゴールも決めることができなかった。
それでもワールドカップ明けからフレン・ロペテギが指揮を執ると、しぶといチームへと変貌した。ブライトンに0-6、アーセナルに0-5と大敗を喫することもあったが、11勝のうち8勝が1点差での勝利。1-0の勝利が5度あるなど、勝負強さが光る結果となった。
しかし、ウルブスはFFP(ファイナンシャルフェアプレー)の問題を抱えており、チーム得点王のルベン・ネベスを筆頭に今季の主力放出は避けられない様子だ。また、ロペテギ監督はFFPの問題があることを知らずに冬の移籍市場で補強をしたことでやや戸惑っているとのこと。すでにクーニャの4000万ユーロ(約56億円)の買い取りオプション行使が決定しているため、今夏の積極補強は期待できない。来季も苦しい戦いが続きそうだ。