クリスタル・パレス
【写真:Getty Images】
監督名:パトリック・ヴィエラ→ロイ・ホジソン
シーズン前予想順位:13位
最終順位:11位(11勝12分15敗)
クリスタル・パレスは最終的に11位と余裕を持って残留を決めたが、ここ2シーズンを総じて見ると後退したと思われてもおかしくない結果となっている。
昨季クリスタル・パレスはロイ・ホジソンの後釜としてパトリック・ヴィエラを新監督に招聘することで、前線からアグレッシブにプレスを掛けるチームへと変貌。ところが今季は前シーズンの戦術の核を担っていたコナー・ギャラガーが所属元のチェルシーへと復帰したことで、前から強度の高いプレスをかけるキャラクターが不在に。シェイク・ドゥクレを獲得したが、彼はどちらかと言えば中盤の底でフィルターとなる選手で、ギャラガーの後釜とはならなかった。
加えてストライカーの得点力不足が顕著に。オドソンヌ・エドゥアールは10月から4月までノーゴール、ジャン=フィリップ・マテタは8月から4月までノーゴール、ジョーダン・アユーも12月から4月までノーゴールとFW陣が苦しんだ。
その結果、チームは年明けから公式戦13試合連続で勝利がなく、3月にヴィエラを解任。その後任にホジソンが再就任した。75歳の老将は見事にチームを立て直し、残留争いに巻き込まれかけていたチームを残留に導いたが、先述した通り後退したように見えなくもない。ホジソンと契約延長をするのか、新指揮官を招聘するのか、フロント陣の決断が迫られる。