エバートン
【写真:Getty Images】
監督名:フランク・ランパード→ショーン・ダイシ
シーズン前予想順位:16位
最終順位:17位(8勝12分18敗)
エバートンの低迷はシーズン前から誰もが予想していただろう。レスターと勝ち点2ポイント差でなんとか残留を果たしたが、降格をしてもおかしくはなかった。
最大のトピックは何と言ってもフランク・ランパード元監督だろう。かねてより戦術がないと言われ続けてきたイングランド人指揮官は自ら口説き落としたコナー・コーディのフィードから裏にアンソニー・ゴードンを抜けさせるという形こそ作ったが、それ以外に攻撃の形を見いだせず、1月に解任された。
後任に就任したショーン・ダイシは初陣のアーセナル戦で見事な戦いを披露して、当時首位だったチームに勝利。しかし、前線にロングボールを送ってから始まる彼の戦術のキーマンとなるドミニク・カルバート=ルーウィンが何度も負傷離脱をしたことで苦しんだ。彼に代わる主力級の大型FWが不在だったことはチームとして痛恨だった。
それでもランパード体制で完全に干されていたアブドゥライェ・ドゥクレが見事に復活。3月以降だけで5得点2アシストの大暴れで、彼が得点に関与した試合は3勝2分と勝ち点を積み重ねた。勝利をすれば自力で残留が決まるボーンマスとの最終節でもこのマリ代表MFが決勝ゴールを奪い勝利。これまで一度もプレミアリーグから降格したことがない古豪の維持を保った。