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的中した? プレミアリーグ順位予想「答え合わせ」【1~10位】チェルシーの期待度は…

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

アストン・ヴィラ

ゴールを喜ぶアストン・ヴィラの選手たち
【写真:Getty Images】


監督:スティーブン・ジェラード→ウナイ・エメリ
シーズン前予想順位:9位
最終順位:7位(18勝7分13敗)

 アストン・ヴィラは夏の移籍市場でジエゴ・カルロス、フィリッペ・コウチーニョ、ブバカール・カマラ、レアンデル・デンドンカーら多くの実力者を補強。ドウグラス・ルイス、タイロン・ミングス、オリー・ワトキンスら既存戦力も充実していたため、残留争いと無縁のシーズンになることを予想するのはそう難しくなかった。

 ただ、スティーブン・ジェラード監督の手腕は唯一の不安で、実際にその悪い予感は的中した。昨季からの上積みが見られず、開幕6試合でわずか1勝に留まり、一時降格圏の19位にまで低迷。その後も調子が上向く気配はなく、第11節チェルシー戦(0-2)、第12節フラム戦(0-3)と連敗を喫したことで、成績不振により解任となった。

 しかし、昨年10月にウナイ・エメリ新監督が就任すると、チームは瞬く間に生まれ変わった。暫定体制での2試合を経て11月から本格的に指揮をとり、いきなり連勝。とくに3月以降の成績は凄まじく、14試合で30ポイントを荒稼ぎしている。残念ながらヨーロッパリーグ(EL)出場権には手が届かなかったが、7位に入りカンファレンスリーグ(CL)出場権を獲得するなど、ジェラード監督体制では考えられなかった形でシーズンを終えている。

 もともとエメリ監督は守備の整備に定評があり、アストン・ヴィラでもその点で強みを見せた。事実、エメリ監督体制で複数失点を許したのはわずか4試合であり、第25節エバートン戦から最終節のブライトン戦までは1度も複数失点をしなかった。そのため、1点でも奪うことができれば、ほぼ負けなかったのだ。ビッグクラブを率いると物足りなさを残すが、ヴィラのような中堅クラブを率いるとピカイチであることを、エメリ監督は証明している。

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