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Jリーグ開幕から30年という年月が経過し、全国各地で地方クラブが根付くという意味でJリーグが果たした役割は大きい。「Jリーグ30周年記念スペシャルマッチ」の裏で開催された信州ダービーは、その大切さを改めて認識させてくれるものだった。(取材・文:ショーン・キャロル)
Jリーグ30周年の「信州ダービー」
Jリーグは5月中旬に30周年を迎え、国立競技場での記念試合、各種表彰、そして新しい「アンセム」まで、あらゆる手段を講じて祝った。
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5月13日から15日にかけての週末は「Jリーグ30周年記念スペシャルマッチ」と銘打たれ、国立競技場では金曜日の夜はFC東京と川崎フロンターレが多摩川クラシコで盛り上がり、日曜日には鹿島アントラーズが名古屋グランパスを迎え撃った。
これらの試合は、1993年の開幕以来、Jリーグがいかに発展してきたかを示す素晴らしいもので、2試合合計11万人を超えるファンをスタジアムに集め、ハイレベルなサッカーと、帰り道やSNSで盛り上がれるような話題を提供した。
しかし、その光景が印象的だったとはいえ、東京と鹿島が自分たちの本拠地ではなく国立競技場で「ホームゲーム」を行うことになったのは、少し違和感があったし、記念事業の多くが、いつものストーリーや顔を使った箱詰め作業に過ぎないという感覚もぬぐえない。
しかし、そのような時こそ、過去の功績を振り返るのと同様に、現在に目を向け、未来を見据えることが重要である。
そんな中、私にとっての記念すべき週末のハイライトは、東京都心で行われたどちらの試合でもなく、少し離れた長野で行われたAC長野パルセイロと松本山雅による、Jリーグで3度目の信州ダービーである。