3位：中田英寿（なかた・ひでとし）

生年月日：1977年1月22日
移籍先：ペルージャ→ローマ
移籍日：2000年1月1日
移籍金：2169万ユーロ（約30億円）

　日本が誇る天才、中田英寿は1998年のフランスワールドカップで21歳ながら中心的存在としてプレー。チームはグループリーグ敗退に終わったが、個人としては大きなインパクトを残した。そして同大会後の7月、中田はセリエA昇格を果たしたばかりだったペルージャに籍を移している。

　セリエAでの1年目で10得点を叩き出すなどペルージャで大活躍した中田は、1999/00シーズンに名門ローマに移籍している。移籍金は当時としては高額な2169万ユーロ（約30億円）。事実、ティエリ・アンリらを抑え同シーズンの移籍市場において8番目に高い金額だった。

　その中田はローマで絶対的な地位を築いたわけではなかったが、爪痕も残した。最大のハイライトは2000/01シーズンのセリエA第29節ユベントス戦。中田は2点ビハインドの状況で途中出場すると、強烈なミドルを沈めるだけでなく、同点弾をアシスト。この引き分けが両チームのその後の運命を大きく分け、ローマはスクデットを獲得することになった。