MF：川村拓夢

生年月日：1999年8月28日（23歳）
所属クラブ：サンフレッチェ広島
2023リーグ戦成績：14試合2得点1アシスト

　サンフレッチェ広島の下部組織で育った川村拓夢は2018年にトップチームへ昇格するも、1年目はほとんど出番に恵まれなかった。しかし、2019年から2021年までをレンタルで過ごした愛媛FCでしっかり経験を積むと、昨季後半にミヒャエル・スキッベ監督の元で台頭。森崎和幸、川辺駿らが背負ってきた8番を受け継いだ今季は不動の主力として、ここまでリーグ戦全試合に出場している。

　身長183cmを誇る川村は、日本では希少な大型ボランチだ。今季のJ1でチーム3位となる32回のデュエル勝利数をマークしているなど、単純なフィジカルコンタクトに優れるだけでなく、予測力とそれに基づいたボール奪取でピンチの芽を摘み取る能力も非常に高い。リーグ戦でのタックル成功率は86.2%と高い数字を残しており、ハイインテンシティーなサッカーを志向するスキッベ監督に重宝されるのも納得がいく結果となっている。

　ただ、川村の本当の特長は攻撃面にあると言っていいだろう。183cmという巨体ながら動きに重さはなく、豊富な運動量と抜群の走力を活かしてダイナミックにゴール前へと侵入していく。そこでゴールを奪い切るだけの力も持っており、今季もすでにチーム内2位となる公式戦4得点をマークしている。とくに、左足から放つ強烈かつ精度の伴ったミドルシュートは必見。初招集となったサッカー日本代表でもそんなプレーが飛び出すか注目したい。

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