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なぜ三笘薫は最低評価なのか? マンC戦で封じられた中で見せたプレーの幅【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

三笘薫が最低評価となった理由



 三笘の評価がワーストとなった最大の理由は、前節同様に決定機を逃したことにあるだろう。

 最大のチャンスは31分のシーン。CKからダニー・ウェルベックの落としを体ごとゴールに押し込んだが、ゴールラインを割る瞬間にラグビーのトライのようにボールを抱きかかえてしまい、ハンドの判定を取られた。

 この試合を通じて三笘はチーム最多の5本のシュートを記録。しかし、いずれも決めることができず、第29節ブレントフォード戦以降、27本連続でゴールを逃す結果となっている。

 もう一つ、三笘の評価が伸び悩んだ理由がカイル・ウォーカーに対して、自身最大の持ち味であるドリブルを消されたことだ。今節対峙したイングランド代表DFはスピード、フィジカル、駆け引きのどれもが一線級で、先週に行われたレアル・マドリードとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではヴィニシウス・ジュニオールを完封していた。

 ウォーカーは三笘に対しても、常に自分の間合いで距離を縮め、守備範囲に入ってきたらボールを刈り取るという得意な形で立ちはだかった。

 この世界屈指の右SBを前に三笘は苦戦し、地上戦は13戦4勝、ボールロストは両チームでワーストの13回と苦しいスタッツに終わった。

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