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何が変わったのか?三笘薫の決定力が低下。アシスト記録もワーストタイ評価の理由【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

ゴールを決めていた以前、以後で決定的に変わったこと



 この2つの場面を見ればわかると思うが、三笘はファーストタッチからシュートに持っていくまでのプレーはほぼ完ぺきだ。顔を上げてドリブルをすることができているため、相手選手の状況を見て、シュートブロックされない位置までボールを運んでシュートを打てている。

 21分の場面に関してはループシュートを放っており、冷静な状況判断もできている。

 となれば、課題は明確で「決定力」だ。三笘は4月1日に行われたブレントフォード戦以降、公式戦11試合連続でゴールがない。そもそもシュートを打てていないとなれば話は変わってくるが、途中出場からの試合も含めて全11試合でシュートを放っている。

 プレミアリーグでは今節のサウサンプトンを含めて22本連続でシュートがゴールに結びついていない。その内訳を見てみると、GKに止められた枠内シュートが5本、シュートブロックにあったのが4本で、枠外が13本となっている(データは『Sofa Score』を参照)。

 最後にゴールを決めたブレントフォード戦以前の20試合でのシュートの内訳が枠内シュート14本、枠外シュート6本、シュートブロックが5本だったことを踏まえれば、その違いは一目でわかるだろう。

 シュートが枠に飛ばなくなってから一気にゴールを奪えなくなっており、その間に枠外へのシュートが急激に増えている。今節の決定機逸もそうだが、ややコースを狙いすぎている節がある。まずは枠内シュートと枠外シュートの比率をブレントフォード戦以前に戻すことが、目先の宿題となるだろう。

 ブライトンは残すところあと2試合。三笘はマンチェスター・シティとアストン・ヴィラという難敵相手にゴールを決めて、このゴールが決まらない呪いを払拭することができるだろうか。

(文:安洋一郎)

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