2019/20シーズン
【写真:Getty Images】
DF:ハリー・マグワイア(←レスター)
移籍金:8700万ユーロ(約122億円)
DF:アーロン・ワン=ビサカ(←クリスタル・パレス)
移籍金:5500万ユーロ(約77億円)
MF:ブルーノ・フェルナンデス(←スポルティングGP)
移籍金:6300万ユーロ(約88.2億円)
FW:ダニエル・ジェームズ(←スウォンジー)
移籍金:1780万ユーロ(約24.9億円)
FW:オディオン・イガロ(←上海申花)
移籍金:1200万ユーロ(約16.8億円)※ローン移籍
オーレ・グンナー・スールシャール体制となってから初めて迎えた夏の移籍市場で、マンチェスター・ユナイテッドは大型補強を敢行。レスターからハリー・マグワイア、クリスタル・パレスからアーロン・ワン=ビサカ、スウォンジーからダニエル・ジェームズと環境への適応に苦しまない英国内から選手を獲得した。
ジェームズは2年でチームを去ったが、マグワイアはスールシャール政権でほぼ全試合に出場し、ワン=ビサカもレギュラーとして活躍するなど重要なピースとして活躍した。しかし、エリック・テン・ハフ現政権となってから両者はプレースタイルの不一致の影響もあってレギュラーの座を失っている。
そして近年のマンチェスター・ユナイテッドの最高の掘り出し物が、20年冬に獲得したブルーノ・フェルナンデスだろう。現政権でも存在感は抜群だが、中盤で自由に振り舞うことが許容されていたスールシャール政権では攻撃の全てを担い、2位へと躍進した2020/21シーズンは18得点11アシストとMVP級の活躍を披露した。加えて怪我による離脱がほぼ皆無と、最高の補強だったと言えるだろう。
20年冬に加入したオディオン・イガロはFWの怪我人が続出していたこともあって獲得された。どちらかと言えば短期的にあった課題の解決策としての補強であり、その役割は十分に果たしたと言えるだろう。本人も幼少期から同クラブのファンだったこともあり、コミットメントは高かった。
結果的にこのシーズンは夏と冬合わせて2億3480万ユーロ(約328億円)もの資金を市場に投じた。その一方で余剰戦力だったロメル・ルカクを7400万ユーロ(約104億円)で売却することに成功するなど、資金は抽出できており、ブルーノ・フェルナンデスを獲得できたシーズンだったことを考えれば成功と言えるだろう。