2016/17シーズン
【写真:Getty Images】
DF:エリック・バイリー(←ビジャレアル)
移籍金:3800万ユーロ(約53.2億円)
MF:ポール・ポグバ(←ユベントス)
移籍金:1億500万ユーロ(約147億円)
MF:ヘンリク・ムヒタリアン(←ドルトムント)
移籍金:4200万ユーロ(約58.8億円)
FW:ズラタン・イブラヒモビッチ(←パリ・サンジェルマン)
移籍金:フリー
ジョゼ・モウリーニョ政権となったこのシーズンの最大の補強は、何と言ってもポール・ポグバだ。クラブ史上最高額の1億500万ユーロ(約147億円)という移籍金を投じて獲得をしたものの、同選手はもともとマンチェスター・ユナイテッドアカデミー出身の選手であり、12年夏にフリーでユベントスへ移籍していた。そのため出戻りの選手にこれだけの移籍金を使ったことになる。
もちろん通年のように活躍をすれば、なにも文句を言われなかったのだろうが、ポグバがあまりにもムラが激しかった。怪我による離脱も多く、プレミアリーグで30試合以上に出場できたのは2シーズンのみ。2019/20シーズンはシーズンの半分以上を欠場するなど、マンチェスター・ユナイテッドの絶対的な中核を担うことが注目されていた中ではやや期待外れに終わった。そして再びユベントスへフリー移籍で去っている。
残りの3選手も活躍できた期間はかなり短かった。ズラタン・イブラヒモビッチに関しては加入時の年齢が34歳だったことを踏まえると致し方ないが、残りの2選手はあまりに残念だった。エリック・バイリーに関してはあまりに怪我が多く、通年主力選手としてプレーできたことは一度もない。ムヒタリアンはドルトムント時代の輝きを放つことはできず、1年半後にアレクシス・サンチェスとのトレードで放出された。結果としてあまり成功とは言えない移籍市場だった。