2014/15シーズン
【写真:Getty Images】
GK:ビクトール・バルデス(←無所属)
移籍金:なし
DF:ルーク・ショー(←サウサンプトン)
移籍金:3750万ユーロ(約52.5億円)
DF:マルコス・ロホ(←スポルティングGP)
移籍金:2000万ユーロ(約28億円)
DF:ダレイ・ブリント(←アヤックス)
移籍金:1750万ユーロ(約24.5億円)
MF:アンデル・エレーラ(←アスティック・ビルバオ)
移籍金:3600万ユーロ(約50.4億円)
FW:アンヘル・ディ・マリア(←レアル・マドリード)
移籍金:7500万ユーロ(約105億円)
FW:ラダメル・ファルカオ(←モナコ)
移籍金:760万ユーロ(約10.6億円)※ローン移籍
デイビッド・モイーズ監督の招聘が失敗に終わったマンチェスター・ユナイテッドは、14年夏に行われたブラジル代表W杯でオランダ代表を3位に導いたルイ・ファン・ハールを新監督に招聘。それに伴い、総額1億9535万ユーロ(約273億円)の大型補強を敢行した。同監督の代表での教え子であるダレイ・ブリントをはじめ、マルコス・ロホやルーク・ショーらDF陣を積極補強。そして前線にはアンヘル・ディ・マリアとラダメル・ファルカオという、直近までラ・リーガで輝きを放っていた2人のFWを獲得した。
しかし、補強の目玉だったはずのディ・マリア、ファルカオの両選手獲得が完全に失敗に終わる。前者は監督との関係悪化や自宅に空き巣が入られたことで、シーズン後半戦は完全に沈黙。後者も期待外れに終わり、ワールドクラスと期待されていた両選手で7ゴールしか奪えなかった。
微妙だったのは彼らだけではない。W杯準優勝メンバーだったロホは、通算120試合以上に出場したが、主力選手としての期間は短く、パフォーマンスも微妙だった。バルデスもファン・ハールとの関係が悪化して、1年後にローン移籍で放出されている。
その一方で当たりの補強もあった。現在も絶対的なスタメンとして活躍を続けるショーはもちろん、エレーラとブリントもファン・ハール政権とモウリーニョ政権を支える選手となった。しかし、総じて見れば失敗色が強く、良い移籍市場だったとは言い難いだろう。