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久保建英 2年前

バルセロナを苦しめた久保建英の頭脳。決して記録には残らない細部の判断とは【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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ラ・リーガ第35節、バルセロナ対レアル・ソシエダが現地時間20日に行われ、1-2でアウェイチームが勝利した。ソシエダがリーグ戦においてカンプ・ノウで勝利するのは実に32年ぶりとなった。そんな一戦で、サッカー日本代表MF久保建英は途中出場。約30分と限られた中でも非凡なパフォーマンスを披露した。(文:小澤祐作)


レアル・ソシエダが32年ぶりの金星


【写真:Getty Images】

 前節にラ・リーガ制覇を決めたバルセロナにどれほどモチベーションがあったか定かではないが、いずれにせよレアル・ソシエダにとっては貴重かつ歴史的な勝利となった。

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 ソシエダを率いるイマノル・アルグアシル監督は、ダビド・シルバを欠いたにもかかわらず、ミケル・オヤルサバル、久保建英までもベンチスタートに。彼ら2人の代わりにアンデル・バレネチェア、モハメド=アリ・ショーが先発メンバーに名を連ねていた。

 まさに引き分けでも十分というメッセージのようなスターティングイレブンとなったが、ソシエダはいきなり先制ゴールをあげる。5分、アレクサンダー・セルロートがジュール・クンデからボールを奪いそのままゴール前に侵入すると、最後はファーサイドでフリーになっていたミケル・メリーノにパス。メリーノのシュートはGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンに当たったが、ボールはゴールへと吸い込まれている。

 幸先よくスコアを動かしたソシエダはその後、バルセロナの反撃に遭い、何度かチャンスも作られた。しかし、やられっぱなしというわけではなく、ハイラインを敷く相手の背後を狙ったカウンターから負けじとビッグチャンスを作った。とくにCFのセルロートの動きがよく、同選手の走力とパワーを生かしてバルセロナの守備陣に楽をさせなかった。

 そのソシエダは、守備陣が相手の攻撃に耐え続けると、72分にやはりカウンターから追加点をゲット。後半アディショナルタイムに1点を返されたものの、逃げ切りに成功し、カンプ・ノウで実に32年ぶりとなるリーグ戦勝利を掴み取ることになった。

 勝ち点3以上の重みがある勝利と言っていいだろう。シルバ、オヤルサバル、久保らを休ませながらまた一歩チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に近づいたのだから。

 そんなバルセロナ戦でも、久保は輝きを失うことがなかった。

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