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明治安田生命J1リーグ第14節、柏レイソル対ヴィッセル神戸が20日に行われ、1-1の引き分けに終わった。ネルシーニョ監督が退任し、井原正巳新監督の下で戦った初陣で、柏はどう変わったのか。新監督のアプローチと斬新な采配から柏の変化を読み解く。(取材・文:元川悦子)
ネルシーニョ監督退任の柏レイソル
13日に本拠地・三協フロンテア柏スタジアムで最下位・横浜FCにまさかの苦杯を喫した柏レイソルは、長期政権を築いていたネルシーニョ監督が退任することとなった。井原正巳ヘッドコーチが昇格する形で短期間の調整を経て、20日のホーム・ヴィッセル神戸戦を迎えた。
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今季好調の神戸は単独首位のチームで、エース・大迫勇也を起点とした縦に速いスタイルへの転換が奏功し、着々とポイントを積み重ねている。大迫と武藤嘉紀という決定力の高いFW陣を確実に封じ、自分たちのペースに持ってくることが、この日の柏には求められた。
「神戸の守備は前からのプレッシングの強度が非常に高い。そこをいかにうまくかいくぐれるかどうかが1つのポイント。特に高いラインを敷く神戸のサイドの裏というのは1つの狙いどころだった。我々もサイドを起点に作りたかったので、なるべく両サイドにワイドなポジションを取らせながら、そこを起点に作ることで押し込みたかった」と井原監督がコメントした通り、選手たちは明確な意図を持ってゲームに入った。
サポーターの凄まじい熱気に背中を押された柏の面々は非常にアグレッシブな入りを見せた。ネルシーニョ監督は縦に速い攻めと裏への抜け出しを重視していたが、この日は指揮官も語った通り、サイドも使い、メリハリをつけながらの攻撃が随所に見られた。