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ブラジル代表、背番号10の系譜。リバウド、ロナウジーニョ、ネイマール、W杯で輝いたのは?

シリーズ:背番号の系譜 text by 編集部 photo by Getty Images

南アフリカワールドカップ


【写真:Getty Images】


背番号10:カカー(レアル・マドリー)
生年月日:1982年4月22日(当時28歳)
個人成績:4試合出場/0得点3アシスト

監督:ドゥンガ
戦績:ベスト8

 カカーにとっては3度目のワールドカップだったが、4年前に話題を読んだ「カルテット・マジコ」は解体されていた。ロナウジーニョは大会直前までにブラジル代表メンバー候補に入っていたが、ドゥンガ監督は選出せず。背番号10はカカーに渡った。

 直前の2009/10シーズンは、レアル・マドリーに移籍して1年目。鳴り物入りで加入した元バロンドーラーだったが、恥骨炎などにも悩まされて「シーズンワースト移籍」とも言われるほどパフォーマンスを落としていた。

 そんな中で迎えたワールドカップは、またもベスト8敗退に終わる。カカーは準々決勝までに3アシストを記録したものの、ゴールは1つも奪えず。優勝した日韓大会は1試合の途中出場のみ、ドイツ大会は初戦で挙げた1ゴールだけ、3度目の正直で挑んだ南アフリカ大会も振るわず、2000年代の欧州クラブシーンを彩った名手のワールドカップでのキャリアは10試合1得点4アシストで終わった。

 この大会の後、カカーは半月板の手術を受けて長期離脱を強いられる。その後も2年ほどブラジル代表から遠ざかり、2012年10月に呼び戻される。それでもかつてのような輝きを放つことはなく、母国ブラジルで4度目のワールドカップ出場は叶わなかったばかりか、代表招集も散発的になっていった。

 2010年の南アフリカワールドカップは、カカーのキャリアにおいて転落のはじまりを象徴する大会だった。

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