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夏にどう変わる? アーセナル、来季の予想陣容。補強ポイントと放出候補は?

シリーズ:来季の予想陣容 text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】


現所属:トーマス・パーティ、ジョルジーニョ、マルティン・ウーデゴール、グラニト・ジャカ、ファビオ・ヴィエイラ、エミール・スミス=ロウ、アルベール・サンビ=ロコンガ(クリスタル・パレスへローン移籍)、エインズリー・メイトランド=ナイルズ(サウサンプトンへローン移籍)

 トーマス・パーティ、ジョルジーニョ、マルティン・ウーデゴールの3選手の残留は決定的だろう。

 注目をされているのがグラニト・ジャカの去就だ。『Sky Sports』や『Mirror』など複数メディアが伝えたところによると、スイス代表MFに対してミケル・アルテタ監督の幼馴染でもあるシャビ・アロンソ率いるレヴァークーゼンが強い関心を示しているそうだ。仮にジャカが移籍となれば、その後釜の獲得に動く可能性が高くなる。

 兼ねてより獲得の噂があるのがウェストハムのデクラン・ライスだ。守備的MFのイメージが強い同選手だが、動きたがるタイプの選手なため、アンカーでの起用は考えづらい。実際にトーマスとジョルジーニョという両選手がいるため、インサイドハーフでの起用となるだろう。

 ジャカ以上に守備強度とキャリー能力が高く、ウェストハムではセットプレーのキッカーも務めるなど右足の精度は抜群だ。また高さもあるため、今季スイス代表MFがみせた前線に上がってクロスに飛び込む動きでの得点量産にも期待できる。一方で懸念されているのが移籍金の高さだ。

 ライスは今夏の移籍に向けて何度もウェストハムから提示された契約延長オファーを断っており、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したクラブへの移籍を望んでいると報じられている。しかし、デイビッド・モイーズ監督が「英国史上最高額を更新するだろう」と以前から語っていたように、移籍金はかなり高騰する可能性がある。「ライスを獲得したため、他のポジションが補強できない」となれば本末転倒であり、ウェストハムとの交渉やアーセナルの売却状況によって獲得に乗り出すかどうかは決まりそうだ。

 その他の選手の状況を整理すると、モハメド・エルネニーは今年2月に契約延長したため、残留が既定路線だ。昨夏に加入したファビオ・ヴィエイラも基本的には残留だろうが、得意としている右サイド以外でのプレー精度が低く、ジャカのポジションで起用した際の貢献度がかなり低い。ゴールに対して身体を内側に向けてのプレーが得意なため、戦力として計算できるのはウーデゴールのポジションのみと、サブとしては計算しづらいのが悩みの種だ。

 背番号10のエミール・スミス=ロウは怪我に悩まされ、今季のプレミアリーグでの先発出場は1試合もない。周りの選手を上手く使える選手なため、コンディションさえ万全となればジャカのポジションでも起用できるだろう。自身をトップチームデビューさせたウナイ・エメリ率いるアストン・ヴィラからの関心も伝えられたが、アーセナルからすれば、放出の意思はないと予想される。

 今季ローン移籍で放出しているアルベール・サンビ=ロコンガとエインズリー・メイトランド=ナイルズの両選手の去就は不透明だ。前者は実力的にアーセナルのスカッドに割って入るのは難しく、来季もローン移籍での放出、オファー次第では売却の可能性もあるだろう。後者に関しては今季限りでアーセナルとの契約が満了となるため、そのまま退団することが確実だ。複数ポジションでプレー可能なユーティリティープレイヤーなため、フリーとなれば引く手あまただろう。

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