ドイツワールドカップ
【写真:Getty Images】
背番号10:ホセ・アントニオ・レジェス(アーセナル)
生年月日:1983年9月1日(当時22歳)
個人成績:1試合出場/0得点0アシスト
監督:ルイス・アラゴネス
戦績:ベスト16
ドイツワールドカップの欧州予選で7試合に出場し、迎えた本大会では自ら志願して背番号10を着けた。しかし、ルイス・アラゴネス監督からは主力と見なされていたわけではなく、ピッチに立ったのは2連勝で消化試合になってしまったグループリーグ最終戦のサウジアラビア戦だけだった。
若くして才能を高く評価され、アーセナルに引き抜かれるなど注目されたが、スペイン代表には定着しきれず。最後の招集はドイツワールドカップ後の2006年9月に行われたEURO2008予選で、出番なし。前月に45分間だけ出場した国際親善試合のアイスランド戦がレジェスにとってスペイン代表でのラストゲームだった。
早熟の天才はドイツワールドカップ直前にチャンピオンズリーグ決勝の舞台にも立ったが、真のワールドクラスにまで上り詰めることはできなかった。スペイン代表ではEURO2008に挑む過程で台頭したサンティ・カソルラやダビド・シルバの牙城を崩せず、クラブレベルでもレアル・マドリーやアトレティコ・マドリー、ベンフィカ、セビージャなどを転々とするも、絶対的な存在になれないまま。
2018年夏からは中国2部の新疆天山雪豹で短期間プレーしたのち、2018/19シーズン後半戦はスペイン2部のエストレマドゥーラに所属した。その直後のオフ、2019年6月1日に故郷ウトレラの高速道路を運転中に愛車メルセデス・ベンツS550で事故を起こし、35歳の若さで帰らぬ人となった。