カタールワールドカップ
背番号10:メンフィス・デパイ(バルセロナ)
生年月日:1994年2月13日(当時29歳)
個人成績:5試合出場/1得点0アシスト
監督:ルイ・ファン・ハール
戦績:ベスト8
自身初のワールドカップ出場となった2014年のブラジル大会。当時のオランダ代表にはロビン・ファン・ペルシーやアリエン・ロッベンらがいたため、20歳のメンフィス・デパイは同選手らの控えという立場だったが、グループリーグ第2節のオーストラリア代表戦に途中出場すると、逆転勝利に導く決勝ゴールをマーク。さらに、第3節のチリ代表戦でゴールを奪うなど鮮烈な活躍を見せた。
だが、自身2度目のW杯となったカタール大会では、本大会前にハムストリングを負傷した影響もあってか、10番を背負いながらも不甲斐ない結果に終わってしまった。
怪我明けということもあり、グループリーグ第1節セネガル代表戦は28分間のプレーに終わった。続く第2節のエクアドル代表戦もベンチスタートとなったが、前半から相手の守備に苦しんだオランダ代表は、46分にデパイを投入した。しかし、エースはまさかのシュート「0」。攻撃に変化をもたらす役割を求められたが、ほとんどボールに絡むことができなかった。
以降は全試合にスタメン出場。グループリーグ第3節のカタール代表戦も無得点に終わったが、ラウンド16のアメリカ合衆国戦では10分に先制点を決めると、その後も攻撃の起点となる活躍を披露したため、ついにエースが復調したかに思えた。
しかし、準々決勝のアルゼンチン代表戦ではクリスティアン・ロメロのマークに苦しんで全く仕事をさせてもらえず、78分に途中交代。その後、2点ビハインドだったオランダ代表はデパイと代わってピッチに入ったボウト・ベグホルストの2ゴールで追いついたがPK戦の末に敗れ、ベスト8でカタールW杯から姿を消すこととなった。見事な活躍を披露したブラジルW杯とは違い、本領を発揮できなかったカタールW杯はデパイにとって悔いの残る大会となった。
【了】