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【写真:Getty Images】
現所属:モハメド・サラー、ディオゴ・ジョタ、ルイス・ディアス、ダルウィン・ヌニェス、コーディ・ガクポ、ロベルト・フィルミーノ、ファビオ・カルバーリョ
リバプールが今夏に即戦力級FWの補強を行う優先度はかなり低いだろう。長年、主力を務めたロベルト・フィルミーノが契約満了に伴い退団するが、それでもモハメド・サラー、ディオゴ・ジョタ、ルイス・ディアス、ダルウィン・ヌニェス、コーディ・ガクポとクオリティを伴った選手は多い。ここで名前を挙げた5選手は来季の残留が濃厚だ。
サラーとディアスはそれぞれ右WGと左WGで固定をされるだろうが、それ以外のジョタ、ヌニェス、ガクポは前線で複数のポジションでの起用が可能であり、ターンオーバーや怪我人多発の状況でも穴を埋めることができる。
今季序盤戦で苦戦を強いられたのは、ディアスとジョタ、フィルミーノの3選手が離脱していた影響も大きく、適応に時間を要したヌニェスのスタメン起用を続けなければいけない事態となっていた。ユルゲン・クロップ監督によると、このウルグアイ代表FWは英語でのコミュニケーションに苦戦をしており、後半戦で出場機会が減ったのは言語面での問題だとされている。この課題は本人が勉強さえすれば、日が経つに連れて解決されるだろう。
一方で放出の可能性が高まっているのが、昨夏にフラムより加入したファビオ・カルバーリョだ。中盤でのプレーも可能な20歳のU-21ポルトガル代表は、怪我人が多発していたシーズン序盤戦こそ多くの出場機会を得て、第4節と第5節では2試合連続ゴールを記録。しかし、シーズン後半戦になるとガクポの加入や怪我人復帰によって序列を落とし、年明けのプレミアリーグではわずか2分間の出場に留まっている。
ユルゲン・クロップ監督はカルバーリョのことに関して記者からの質問を受けると「ファブは非常に若い選手で、絶対に大きな才能を持っている」とコメント。その上で「彼はいくつかの試合で良いプレーをしてくれたが、今、私たちはチームを作らなければならず、そこに彼は加わることができなかった」と説明した。
カルバーリヨが最も得意とするポジションはトップ下である。昨季はフラムで、このポジションで起用されたことで才能が発揮された。しかし、リバプールにはトップ下は存在しない。ストライカータイプでもないためWG、もしくは中盤での起用となるが、単独での突破力や守備の強度などが足りておらず、現状では主力に定着することが難しい。
『90min』はリバプールが今夏にカルバーリョをローン移籍で放出する予定だと報じている。トップチームでの出場機会があまり期待できていない現状、プレー時間を確保することが最重要となるだろう。