MF
【写真:Getty Images】
現所属:ファビーニョ、ジョーダン・ヘンダーソン、チアゴ・アルカンタラ、カーティス・ジョーンズ、ハーヴェイ・エリオット、ステファン・バイチェティッチ、ジェームズ・ミルナー、ナビ・ケイタ、アレックス・オックスレイド=チェンバレン、アルトゥール(ユベントスからのローン移籍)
中盤はリバプールの最優先補強ポイントである。今季限りでジェームズ・ミルナー、ナビ・ケイタ、アレックス・オックスレイド=チェンバレン、アルトゥールの4選手が契約満了に伴い退団予定で、チアゴ・アルカンタラとの契約も残り1年に迫っている。戦力的な数が足りないため、最低でも2~3選手は補強するだろう。
数が少ない上に気になるのが、若手とベテランの中間がぽっかり空いているという点である。契約満了組を除くと、32歳のチアゴ・アルカンタラとジョーダン・ヘンダーソン、29歳のファビーニョの次に高齢な選手は22歳のカーティス・ジョーンズとなる。デビュー戦でいきなりゴールを決めたステファン・バイチェティッチや怪我から復活を果たしたハーヴェイ・エリオットの台頭はポジティブな要素だが、あまりにも中堅クラスの選手が足りていない。
そうした状況で今夏のファーストターゲットとなっていたのがドルトムントのジュード・ベリンガムだ。19歳にしてイングランド代表でも不動のスタメンを務める同選手は、プレー強度の高さ的にもリバプールに完全にフィットするかと思われていた。しかし、複数の選手を獲得する必要のあるリバプールはベリンガム獲得に必要な資金を抽出できないと判断して獲得を断念。移籍ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏らによると。この逸材は新天地をレアル・マドリードに決めたそうだ。
ベリンガム獲得を逃したリバプールだが、『The Athletic』や『The Times』など複数メディアの情報をまとめると、ブライトンのアレクシス・マクアリスター、インテルのニコラ・バレッラ、スポルティングCPのマヌエル・ウガルテ、ウルブスのマテウス・ヌニェス、バイエルン・ミュンヘンのライアン・フラーフェンベルフ、チェルシーのメイソン・マウントとコナー・ギャラガーらが獲得のリストに載っているとされる。
連日、メディアを賑わせているマクアリスターに関しては、少なくともシーズン終了まで移籍の話が進むことはなさそうだ。チェルシーの両選手に関しては新監督次第では獲得できる可能性もあるかもしれない。しかし、全選手に共通して言えるのが、注目株であり、高額な移籍金が必要となってくることだ。争奪戦で優位に立つためにも、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得は重要な要素となってくるだろう。