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【写真:Getty Images】
現所属:カリム・ベンゼマ、ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ、マルコ・アセンシオ、マリアーノ・ディアス、エデン・アザール
ウィンガーに関しては補強を急ぐ必要がないかもしれない。しかし、エデン・アザールとマルコ・アセンシオが退団し、レンタル先のミランで奮闘するブラヒム・ディアスが戻って来なかった場合には、新たなWGを獲得する必要があるだろう。噂が出ているのはレバークーゼンのムサ・ディアビ。右を主戦場とする同選手が加われば、右をロドリゴ、フェデリコ・バルベルデ、ディアビで回し、左をヴィニシウス・ジュニオールとロドリゴで回すことになるはずだ。
対照的に補強を急ぎたいのがCFである。マリアーノ・ディアスが戦力にならないレアル・マドリードではエースであるカリム・ベンゼマへの負担が大きく、同選手が怪我などで不在となった場合の悩みが大きい。マドリーは今季ここまでリーグ戦7敗を喫しているが、うち5つはベンゼマがフル稼働できなかったゲーム。存在の有無がモロに勝敗に影響している状況である。
来季も残留濃厚なベンゼマの負担を減らしたいマドリーは、フランクフルトで爆発中のランダル・コロ・ムアニの獲得に動いているようだ。しかし、移籍金は9000万ユーロ(約126億円)にもなるとされており、あくまでベンゼマのバックアッパーとして迎えるのであればなかなかに高額。ジュード・ベリンガムに大金を投じるなら、なおさらコロ・ムアニには手を出せなくなるだろう。
そこでベストな選択になり得るのがロベルト・フィルミーノの獲得だ。リバプールと契約満了を迎える同選手は今夏フリーで獲得可能。最前線で味方を生かす能力に長けているなど、プレースタイル的にはベンゼマとそう離れておらず、似た役割を任せられる。フィルミーノは31歳と若くないが、マドリーは1年後に大物ストライカー獲得に動く可能性があり、そこまでの“繋ぎ役”として考えるならそれも気にならないだろう。