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Jリーグ 2年前

「本気で頑張ってみようかな」浦和レッズ興梠慎三、36歳の変化と悔恨の念。ACL決勝で背負った重責と感謝【コラム】

シリーズ:この男、Jリーグにあり text by 藤江直人 photo by Getty Images

今回のACL決勝は「背負うものがちょっと違った」



 まずは昨シーズンを戦ったチームへ。3シーズンぶりにACLに出場した浦和は、タイのブリーラムで開催されたグループステージ、そして日本で集中開催されたノックアウトステージを勝ち抜く。準決勝では全北現代(韓国)との死闘をPK戦の末に制し、東地区代表を射止めた。

 昨年11月から12月にかけて中東カタールでワールドカップが開催された関係で、今回のACLは年をまたいで実施される異例のスケジュールになっていた。特に中東勢で争われる西地区のノックアウトステージは2月に開催され、決勝も当初の2月下旬から後ろ倒しされた。

 今シーズンから復帰した興梠は、ACL決勝の舞台でプレーできるチャンスを手にした。2019年大会のリベンジを果たせるまたとない機会。興梠は正直な思いを打ち明けている。

「今大会に関しては、個人的には予選(グループステージとノックアウトステージ)も戦っていない。対照的に2019年大会は予選から厳しい戦いを立て続けに勝ち抜いての決勝だったので、その意味では2019年大会の方が自分としては取りたかった、という気持ちはあります。

 それでも今大会がまた違うのは、槙野が(2021シーズンの)天皇杯決勝で決勝ゴールを決めて出場権を取って、昨シーズンいた(江坂)任や(キャスパー)ユンカーが予選で活躍して決勝まで導いてくれた。監督がリカ(リカルド・ロドリゲス)だったことを含めて、いろいろな気持ちを背負っての決勝だったので、その意味では背負うものがちょっと違ったのかな、と」

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