マンチェスター・ユナイテッド最新ニュース
マンUが補強を進められない事情
イギリス紙『Mirror』は6日、マンチェスター・ユナイテッドの新オーナーを巡る買収交渉の長期化によって、エリック・テン・ハフ監督が求める今夏の移籍市場の動きに支障が生じていると報じた。マンUの現オーナーであるグレイザー一族はクラブを誰に売却するのかを決めかねており、これが経営や強化に支障をきたす恐れがある。
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マンUの次のオーナー候補は、カタール・イスラム銀行の会長であるシェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アルサーニ氏とイギリス人実業家のジム・ラトクリフ氏の2人に絞られているとみられ、買収交渉が進められている。しかし、シーズン終了まで約1か月となった現在でも最終的な決定にはまだ至っておらず、これがマンUの夏の補強予算などにも密接に関わってくるため、来季に向けたチームの強化方針に影響を及ぼす可能性があるという。
昨夏に就任したテン・ハグ監督の下で、今季のマンUはカラバオカップで優勝し、FA杯も決勝に進出しており、リーグ戦でも来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得する可能性の高い。1年目から結果を残し、来季はさらなる向上を図りたいテン・ハフ監督にとって今夏の補強は長期的に考えても非常に重要なポイントになるだろう。
しかし同紙は「ユナイテッドが予算を凍結し、(クラブ運営やチーム強化に関する)外部のコンサルタントの採用を妨げているのは明らかである。そして、それは氷山の一角にすぎず、クラブビジネスの多くの分野が一時停止させられている」と報じている。つまり、新オーナーの決定が遅れることにより、トッテナムのハリー・ケインやナポリのヴィクター・オシムヘンといった補強のターゲットにしている選手を逃すリスクを抱えている。
さらに同紙によれば、テン・ハグ監督はマンUの現最高経営責任者であるリチャード・アーノルド氏にその不満を訴えているようだが、アーノルド氏自身も新オーナーの以降次第ではこの地位から離れる可能性もあるため、補強に関する動きはスムーズに進行していないようだ。
次のオーナーがシェイク・ジャシム氏とラトクリフ氏のどちらになるのかその選択に関わらず、一刻も早く決断を下し経営体制を整えなければ、マンUは今夏の選手補強で他のクラブに遅れをとり、チーム強化が停滞してしまう恐れがある。テン・ハフ監督の下でクラブが再び覇権を握りるために、クラブの売却交渉の進捗は非常に重要になるだろう。
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