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Jリーグ 2年前

39歳ウタカが考える「現役最後の日」。「今はまだ20得点を決めたい」【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

ウタカが持つ利他の精神



 J1王者を相手に90分間を戦い抜いたウタカの熱意は、40歳に近づいているとは思えないほどで、その熱意はピッチ上でも存分に発揮されている。

 今シーズンのヴァンフォーレへの期待について、「気分はポジティブだよ」と言う。「京都とは違うスタイルで、この3年間は待つことなくプレスをかけ続けてきた。でも、ここでは待つ時間が必要で、タイミングがすべてです」と両チームの違いを明かした。

 ウタカより1歳若い私は、同じように着実に前進し、エネルギーを消費しないアプローチの方が魅力的だと提案した。しかし、彼は笑いながら、好き嫌いはないと言い切った。

「別にいいんですよ。走れるんだからね! 必要なことは何でもやる。コーチが『走れ』と言えば走る、『待て』と言えば待つ、そんなことはどうでもいいんです」

「サッカーは僕の趣味だし、僕の動きを見れば、39歳とは思えない動きをしていると分かるでしょう。自分の身体には気を遣っているし、自分自身にも気を配っている。身体は弱くないし、精神的にもとても強い。肉体的にも、私は強いと思っています。フットボールをするのが好きで、できるだけ速く動ける限りは、プレーを続けたい。やる気がなくなるまでね」

 まだその炎が燃えたぎっていることは明らかだ。ウタカはここまで11試合全てに先発し、栃木SCと町田ゼルビアに1-0で勝利した直近2試合では、決勝ゴールを決めた。リーグ戦では4ゴール3アシストの活躍で、4位と好調をキープするチームを牽引している。

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