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スペインの消えた逸材5人。天国から地獄へ…表舞台から姿を消したかつての天才たち

シリーズ:消えた逸材5人 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:ビクトル・バスケス

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【写真:Getty Images】

FW:ビクトル・バスケス
生年月日:1987年1月20日
主な在籍クラブ:バルセロナ、クラブ・ブルージュ
現所属クラブ:トロントFC(MLS)

 リオネル・メッシは間違いなく、バルセロナのカンテラ(下部組織)史上最高傑作の1人だが、メッシの同世代には有望株がひしめいていた。ジェラール・ピケ、セスク・ファブレガス、ペドロ・ロドリゲスはメッシと同じ1987年生まれで、セルヒオ・ブスケッツは1歳下だった。トップチームへ昇格するタイミングこそ違えど、彼らはトップチームで輝きを放った。

 メッシと同じ1987年生まれのビクトル・バスケスは、メッシに優るとも劣らない才能を持っていた。メッシとともにプレーした時期もあり、セスクは当時を回想してバスケスの才能を認めている。同年代のメッシたちとともに将来のバルセロナの主力として活躍する姿を、多くの人々は想像していた。

 しかし、メッシとは対照的にトップチームへの道は遠かった。バルセロナBではペップ・グアルディオラ監督に師事し、ペドリやブスケッツ、チアゴ・アルカンタラらとプレー。07/08シーズン終盤にはラ・リーガデビューを飾ると、グアルディオラがトップチームの監督に就任し、メッシが背番号を10番に変更した翌シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)デビューを果たしたが、トップチームに定着することはできなかった。

 その後、2011年夏に24歳となったバスケスはバルセロナを離れる決断。ベルギーの強豪クラブ・ブルージュでは主力として活躍した後に、メキシコ、MLS、カタールと渡り歩き、2020年夏に1度ベルギーに戻ったが、2021年夏に加入したロサンゼルス・ギャラクシーを経て、現在は古巣であるトロントFCでプレーしている。

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