世界でも有数の実力者を輩出するオランダ。今回はオランダ代表でプレーした最高クラスの選手たちについて、フットボールチャンネル編集部が独自の方法で算出した能力値を紹介する。
ヨハン・クライフ(アヤックス/オランダ代表)
【写真:Getty Images】
FW:ヨハン・クライフ(アヤックス/オランダ代表)
生年月日1947年4月25日(当時24歳)
71/72シーズンリーグ戦成績:32試合25得点32アシスト
オランダ代表通算48試合33得点
オランダ代表での主な出場大会:1974年FIFAワールドカップ・西ドイツ大会、UEFA欧州選手権1976
史上最高のサッカー選手は誰か? この議論をすれば必ず名前が挙がる男がヨハン・クライフである。1970年代にサッカーの歴史を変えた「トータルフットボール」の体現者で、最強のオールランダーといえる偉人である。
基本データの対象は1971/72シーズン。バロンドールを受賞し、エールディビジとUEFAチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)を制したシーズンであり、25得点32アシストというトータルフットボールにふさわしい驚異的な数字を残した年でもある。
能力値を見ても、その数値はまさに圧巻。細身の体から爆発的な「スピード」に乗って繰り出される変幻自在の「ドリブル」は相手守備網を完璧に破壊する。そして“クライフターン“に代表される圧倒的な「テクニック」でボールをコントとロールし、抜群「パス精度」と圧倒的な「攻撃力」で得点を生み出す。
さらに戦術における革命を体現する「IQ」と主将のちに監督としてタレント軍団をまとめ上げる「メンタル」の強さも超一級品。「フィジカル」と「空中戦」こそ凡庸ながら、それもまた魅力だった。