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なぜアーセナルは大量失点が続いているのか。外れた思惑と自滅に近いミス【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

あまりに不用意だったミス



 アーセナルは前節ウェストハム戦でもミスから失点を喫していたが、この悪い流れを今節も断ち切ることができなかった。

 ラムズデールのパスミスは間違いなく防げたものだった。サウサンプトンの選手はアーセナルの守護神に対してプレッシャーを掛けておらず、至近距離からパスコースを限定していたわけではない。あまりに不用意なミスだった。

 そして14分にハーフウェイライン付近でパスをカットされてからカウンターを食らうと、セオ・ウォルコットの巧みなオフザボールの動きから追加点を奪われた。

 その後、アーセナルは前半に1点を返すが、後半からシステムを[4-4-2]から[5-3-2]へとシステムを変更したサウサンプトンの思惑にハマる。

 このシステム変更は先制点を決め、2点目のアシストもしていたアルカラスを下げて、CBにリャンコを投入するものだった。絶好調のアルゼンチン人MFをベンチに下げることは攻撃面でリスクがあったものの、後方のスペースを埋めて、カウンターやセットプレーで追加点を狙うことは理にかなっていた。

 そして66分にコーナーキックからサウサンプトンに待望の追加点が生まれている。この得点にもアーセナルのミスが関わっていた。

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