ウッドはアーセナルに適応できるのか
188cmという恵まれた体格を持つウッドの特徴は安定感と優れた身体能力だ。今季ウッドはパス成功率91%を記録しており、さらにはCBとして37試合に出場しながらも得点に繋がるミスが少ない。また、ウッドは走り高跳びで英国のトップ10にランクインした過去を持ち、その身体能力の高さをサッカーにも活かしている。
実際、身長の割に機動力があり、カバー範囲は非常に広い。アーセナルのアグレッシブなサッカーにフィットするタイプだろう。また、ウッドが所属するスウォンジーは、低い位置から繋ぐパスサッカーを志向している。その中で問題なく繋ぐサッカーにイングランド人DFは適応している。攻守両面で、アーセナルと相性がいいと言える。
しかし即戦力系かと聞かれると、即答しかねる。
現在アーセナルでは、フランス代表DFウィリアン・サリバとブラジル代表DFガブリエル・マガリャインスがスタメンに名を連ねている。その2人はプレミアリーグでもトップオブトップのクオリティだ。
ミケル・アルテタ監督は、右利きのCBは右CBでしか使わない傾向にある。その事を考えるとウッドのライバルはサリバだが、彼と比べて今回紹介するイングランド人の若手DFの方が実力面で上とは断言しにくい。ほぼ確実に、来季の段階だと控え生活を送ることになる。この現実はウッドとしては悩ましいのではないだろうか。