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采配ミスなのか?なぜアーセナルは勝利を逃したのか?優勝へ立ち込めた暗雲【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

流れを明け渡したアーセナル



 スポーツにおいて“流れ”は極めて重要な要素だ。アーセナルはこの“流れ”を自分たちのミスで相手に渡してしまった。

 ウェストハムの1得点目のキッカケとなったのは、31分のトーマス・パーティのボールロストだった。トーマスが相手ゴール方向に対して後ろ向きでボールを受けた隙を見逃さなかったデクラン・ライスが高い位置でボールを奪取したことが、ウェストハムのPK獲得に繋がった。

 そしてウェストハムの2得点目が決まる直前にアーセナルは相手のハンドでPKを獲得していたが、キッカーのブカヨ・サカがこれを失敗。この悪い雰囲気が流れる中、そのわずか2分後に同点ゴールを決められてしまった

 そしてこの2つの流れを相手に明け渡したプレーの背景には、オレクサンドル・ジンチェンコの不在とキーラン・ティアニーの偽SB起用があった。

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