MF:セルヒオ・ブスケッツ(スペイン代表/バルセロナ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1988年7月16日(34歳)
市場価値:500万ユーロ(約7億円)
22/23リーグ戦成績:23試合0得点3アシスト
スペイン代表、そしてバルセロナは“パスサッカー”で一時代を築いた。前者は史上初の主要国際大会3連覇を果たし、後者はジョゼップ・グアルディオラ監督時代に前人未到の6冠を達成している。そんな両者の黄金期を中心として支えた1人が、セルヒオ・ブスケッツである。決して派手さはないが、技術やIQは天下一品であり、いつしか「チームの心臓」とも称されるようになった。
現在34歳のブスケッツは、今もカンテラ(下部組織)時代から過ごすバルセロナでプレーしており、相変わらずハイレベルなパススキルや戦術理解度、そしてテクニックを発揮している。しかし、よりインテンシティーの高いプレーが求められるようになった現代サッカーにおいては主に守備面で批判の的となることも多く、かつてのような絶対的地位を築いているとは言い難いだろう。
それでもバルセロナは、今夏で切れる契約の延長を希望しているようだ。ただ、スペイン紙『マルカ』によると、財政難のクラブが提示している年俸が現在の3分の1ということもあって、ブスケッツはなかなか首を縦に振ることができていないという。そのため、同選手にはMLS(メジャーリーグ・サッカー)やサウジアラビア移籍の噂がすでに出ているが、我々日本人からすると、Jリーグで再びアンドレス・イニエスタとコンビを組んでほしいと願うばかりである。