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明治安田生命J1リーグ第8節、川崎フロンターレ対名古屋グランパスが行われ、1-2で川崎は敗れた。8戦目にして4敗目を喫し、13位に沈む川崎に今、何が起きているのか。そして、浮上するための、立て直すためのカギはどこにあるのだろうか。(取材・文:元川悦子)
名古屋グランパス戦の狙い「変化をつけながら…」
川崎フロンターレは2017~2021年の5年間で4度のJ1王者に輝いている。主力のケガが続いた昨季も最終節までタイトル争いを繰り広げるなど、強さが印象的だった。
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しかしながら、今季は開幕節で横浜F・マリノスに敗れてから苦しい戦いが続いている。7戦終了時点では2勝2分3敗の勝ち点8で13位と下位に低迷していたのだ。
その要因としては、昨季までチームを力強くけん引した谷口彰悟の移籍、ジェジエウや車屋紳太郎、山村和也らDF陣のケガと退場の連発、レアンドロ・ダミアンや小林悠らFW陣のケガ、点の取れる絶対的アタッカーの不在などが挙げられる。
ここまでアクシデントが続けば、戦力不足、チームとして停滞に陥るのも明らか。だが、鬼木達監督も選手たちも「耐えて自分たちのやるべきことを続けるしかない」と言い聞かせている。苦境を打破するためにも、4月15日の名古屋グランパス戦は何としても白星がほしかった。
今季好調の相手に挑むに当たり、鬼木監督は家長昭博を最前線、宮代大聖を左サイドに置くという変則的な形でゲームに入った。
「普通にやっていたらなかなか崩せる相手ではないと。そこで、自分たちの狙いとしてまず中を見てほしいということで、アキ(家長)を真ん中に置いて、変化をつけながら両ワイドが走れるようにしたかった」と指揮官は意図を明かす。