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中途半端だったチェルシー。レアル・マドリード相手に見誤ったランパードの策【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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UEFAチャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝の1stレグ、レアル・マドリード対チェルシーが現地時間12日に行われ、2-0でホームチームが勝利している。絶不調のチェルシーは何とか最少の得失点差で乗り切ろうとしたが、結果は2点のビハインドを負うことに。なぜ、チェルシーのプランは上手くいかなかったのか。(文:安洋一郎)


チェルシー、最少得失点差で乗り切れず

【写真:Getty Images】

 チェルシーは深刻な状況に陥っている。

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 ドルトムントとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦は2戦合計2-1で、何とか準々決勝へと駒を進めたが、その後成績不振でグレアム・ポッター監督が解任された。

 だが、その後任人事が進んでいなかったこともあり、今季終了までの契約でフランク・ランパードが暫定監督として復帰を果たした。

 チェルシーは現在プレミアリーグで11位に位置している。7位までが来季のヨーロッパ大会の出場権を獲得できるが、現在その順位のブライトンとも勝ち点が8離れており、これからリーグ戦で来季のヨーロッパ大会の出場権を獲得するのはかなり難しい。

 リーグ戦以外でヨーロッパ大会の出場権を獲得するためには、現在勝ち残っているCLで優勝を果たすしかない。まずは目の前のレアル・マドリードとの準々決勝に勝つ必要がある。

 2ndレグがホーム、スタンフォード・ブリッジで行われることを考えると、1stレグは可能であれば勝利、敗れたとしても最少得失点差で乗り切る必要があった。

 しかし、結果は0-2の敗北。途中、退場者が出て10人となり、枠内シュートも10本打たれた中での0-2は奮闘したと言えるが、現在のチェルシーのチーム状況を考えると2点のビハインドはあまりにも大きい。

 ランパード監督も普段はあまり使わない5バックで挑み、“守備を固める”という姿勢を見せた中で、なぜチェルシーの狙いは上手くいかなかったのだろうか。

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